入園前の教育を考える
― 他との関わり —
2024年 第8回 (7月5日更新)
本コラムは「幼児の適切な発育の観点」から就園前の教育において 何が大切なのかをお伝えしています。噂に左右されることなく、育児 と進学準備とを両立させてください。
集団生活に入るために家庭で準備してきたことは何かという面接 での質問に対する回答は、身辺処理スキルと友達との関わりの2つの 側面があります。今回は後者の問題について考えてみましょう。 幼稚園に入るのは3保では3歳、2保では4歳になった年齢です。 3歳では少なくとも同年齢の子どもを怖がらない心が必要です。 そのため、日頃から同年齢の子どもと接する機会を設けることが 親の役割であり、入園準備の一つと言えます。公園や児童館などで 遊ばせるのもよいでしょう。そこで、他の子と関わる機会が得られ るはずです。楽しい事も嫌な事も経験するでしょう。その経験が大切 なのです。また、ガマンすることも覚えるはずです。母子だけで過ご すのではなく、他の親子と関わる経験を積んでくれば、子どもだけで なく、親もいろいろな思いがけない出来事にぶつかり、「親力」が 鍛えられます。幼稚園としても、そんな経験をしてきている親子なら 安心ですね。 では、「お教室」のような場はどうでしょうか。自由ながらも教室 のきまりを守って遊ぶような所はよいでしょう。逆に、先生が全てを 仕切ってしまい、その指示に従うような教室では他の子どもとの関わ りが学べるか、いささか疑問です。教室選びはその点に注意して進め ましょう。 次回は、2年保育を受験する際の注意点をお話します。一度、3年 保育の幼稚園に通ってから受験するので、他者と関る経験は十分に 積んできているので心配ないのでしょうか?
― 次回のコラムは8月2日 UPの予定です ―
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